事故車とメーター戻しの管理とは??
オートオークション会場では「厳正に車両のチェックが行われている」訳ですが、全国にいくつもある会場がそれぞれバラバラの見解を示していたら、トラブルの原因にもなります。そのあたりを「(社)自動車公正取引協議会」団体が管理しています。
メーター戻しとメーター交換
走行距離については全国各オークション会場で車台番号と走行距離のデータを共有したり、自動車公正取引協議会の走行メーター管理システムを利用して不正な出品がないように監視されています。オートオークション会場では必ず全台メーターチェックをしていますので出品された段階で白黒がハッキリします。普通車は車検時にその時の走行距離が車検証に記載されるようになりましたし、だいぶメーター交換や小細工による「不正」は減りました。なお、走行メーターを交換した車両や走行メーターの改ざんが判明した車両には、運転席側のセンターピラーに公正取引協議会が発行するシールが貼ってあります。
「買取→店頭→販売」と言うシステムではこういったチェックがなされていない場合が多いです。実際ディーラー中古車を購入したお客さまのお車を買い取って出品したら「メーター改ざん車」だったときがあります。
そのときは文句を言ったら何年も使った車でしたが「全額返金」に応じてくれました。悪意がなかった証拠でしょうけどチェックされていないようであれば、「騙す」「騙さない」の域にも達していませんので問題があると思います。
修復歴車と名前が変わった「事故車」評価
今は自動車公正取引協議会が定める自動車公正競争規約では、「事故歴車」ではなく、「修復歴車」と表示することになっています。どっちでも変わらないんですけど、ただ以前に比べて修復技術のレベルは格段に上がっているので「しっかり修理してある」車をNEXTが下見をして購入するのは、まあOKだと思います。(他店は知りません)「修復歴車」とは、次に掲げる車体の骨格に当たる部位を修正及び交換することにより復元されたものをいいます。
ボンネットタイプ
(1)フレーム(サイドメンバー)
(2)クロスメンバー
(3)フロントインサイドパネル
(4)ピラー(フロント、センター及びリア)
(5)ダッシュパネル
(6)ルーフパネル
(7)フロアパネル
(8)トランクフロアパネル
(9)ラジエータコアサポート(交換)
キャブタイプ
ボンネットタイプの(1)~(8)に同じ部位
出品票はこの規定に従って「事故車判定」をしています。事故をした車はその車の全体評価が「事故車(0・A・B・R・RA等)」でくくられます。どんなにキレイに修理していても素人目には判らなくても、問題なく走っても「事故車は事故車」なのです。
なんで不正は起こるのか!?
世の中に悪いことをやって儲けることに対してなんとも思っていない人がいることが不正の原因でしょう(←あたりまえか)
オークション会場では基本的に「出品票の公表とユーザーの来場」を禁止しています。個人情報の問題もありますが、業者間の情報を一般に公開しないというのが基本方針なのです。
今までごらんになって「オートオークション会場は安心そうだ」と感じていただいたと思いますが、ここで車を仕入れた業者が「信頼できるか?」と言うとこれは別問題だったりします。
逆に言うと「メーター戻し」「事故車」を安く購入し、そうでない車だと言って販売すればその分利益が上がってしまうのですから、中古車店で購入する限り、リスクはなくならないのかもしれませんね。
番外 不正なお車を買ってしまったとき
修復歴やメーター改ざんが表示されていなかったために、それを知らないで契約した購入者は、民法第95条「錯誤による無効」を主張することができます。また、中古車業者が修復歴やメーター改ざんを故意に隠していた場合は、民法第96条「詐欺による取消し」を主張できます。さらに、「修復歴はない」などと告げられていた場合は、消費者契約法第4条第1項第1号「不実告知」により契約の取消しを主張できます。つまり返品ですね
しかし、購入代金の全額を返金することになると、購入者が使用した期間の利益について「不当利得」が生じることになり、この扱いについての問題がのこってしまう。
実際NEXTのお客さまでも事故車を事故車でないといわれて売られた方が何人も(!)いらっしゃいます。そういう方も自分の愛車になってしまうと「ま、いいか」となってしまうほうが多いのです。愛着が湧いてしまいますからね。相手が故意におこなった行為であれば裁判などになる可能性が高いですし、いわば「泣き寝入り」に近いのが現状。
また事故車を「事故車ですがそんなにひどくない」と言って、めちゃくちゃな車を売られるケースもありました。私の感覚では「中古車は信用できない」と言うより「中古車扱っている奴が信用できない」って感じです。















