お客様にしっかりしたお車をお渡しするために・・・・
当店がオークション会場で仕入れた車は、お客様の手元に届くまでいろいろな段階でチェックがされます。
1,オークション出品段階でのプロの検査官のチェック
2,お客様と当店スタッフのインターネットにアップされた画像と出品票でのチェック
3,落札前の当社専任スタッフの事前チェック
4,落札後、陸送前の専任スタッフのチェック
5,陸送会社スタッフの陸送前チェック
6,店舗到着時の当店スタッフのチェック
・・・と言う感じです。
どの段階でのチェックももちろん大事ですが、ここでは「最後の砦」である店舗到着時の当店スタッフによるチェックで、4点車が実は事故車であった・・・というケースをご紹介しましょう。
様々な難関をクリヤーした事故車
これから紹介する車は、以前神戸のオークション会場の検査官により「4点評価(無事故)車」と鑑定された車を落札し、店舗到着後に「事故車」であることが判明したものです。先ほど上げたチェックの中で「事故の有無」を見るのは「チェック1」のプロの検査官と、「チェック3」の当社の専任スタッフ(←僕じゃないですよ~)。彼らの目を欺き(笑)NEXTに到着しました。
車輌はホンダ・インテグラTYPE-Rです。
こちらがこの車輌の鑑定書である「出品票」です。
丸印が「総合評価」です。この車輌は「4点」であること、つまり無事故車であることがわかります。
外装もきれいな車です。
こっちも
問題はこの部分です。インナーパネルの交換跡があります
この図は車の「骨格部分」です。この図の場所に損傷、もしくは修理がされているとどんなに小さい事故でも「事故車」扱いになると全国の査定の決まりになっています。
パッと見てわかるところのアップです。なぜ事故車であるかわかるか?というと、見分けるコツがあるのです。この車はそんなに難しくないですよ。
自動車は加工された鉄板を何カ所も組み合わせ、溶接でつなげて作られています。その鉄板と鉄板の合わせ目の溶接部分には水が入らないようにさび止めの意味で「シール材」が塗られています。このシール材はオリジナルですと機械で施工していますので、(各メーカーによって形が違いますが)左の写真のようにきれいな波形をしています。
この車は、事故で壊れた鉄板の溶接をはずして、新しい鉄板を溶接し直しています。つまり、何かしらの事故をしているのです。鉄板と鉄板のつなぎ目を溶接し直した場合、純正と同じように「シール材」を施工しないと錆びてしまいますが、「手作業」になりますので純正と同じようにきれいな波形にはなりません。これが一つの目安になります。
アップで見るとわかりやすいでしょ??
この段階では「シール材の打ちなおし」の可能性もあります。つまり溶接をはがしていない可能性もあると言うことです。実際の査定ではこの「シール材」の違いをきっかけにもうちょっと奥の部分を確認すれば良いだけですが、今回は良い題材ですので、バンパーを外してもう少し奥まで確認します。
フロントバンパーが外れました。
骨格部分を前方向から確認します。骨格部分の溶接を外して溶接し直した場合シールだけでなく「溶接点の違い」もあります。
また、純正のボディパネルは「白」の車は部品を外して奥の部品がでてきても「白」いのですが、後から修理で付けたボディパネルは、「黒い塗装」で納入されるため塗装しにくい奥の方は黒いままの場合が多いです。
溶接の跡を平らにするために電動ヤスリで削ってあるようです。そのあとの処理が良くないようで、錆びてしまっています。
よく見るとボディーパネルの一部の塗装がはがれていて下地の黒が出ているところがあります。スタンダードのボディではこういう事はありません。
新規の溶接の跡です。つまりこの場所が交換されているということになり骨格部分なので「事故車判定」となります。
溶接棒が取り切れていません
ここも溶接しなおされています。
左側のフェンダー部ですが、こちらも塗り直しているようで塗装の垂れがあります。純正では絶対にこんなことはありません。
オートオークション会場は、業者間の取引の場であるということは何度もご説明致しました。「売る側」もプロであり、「買う側」もプロだと言う原則を持つオートオークションを上手に利用する当店のシステムは良いところばかりのようにも見えますが出品票を完全に信じ切ってしまうと、このような「事故車を知らずに買ってしまう」と言う危険性がやっぱりあるのです。
まれな例ではありますけどね。
こういった車の「事故」を最終的に見抜けなかった場合はクレームの対象にはなりません。それは「プロ」と「プロ」の取引の場では、「見抜けない方にも問題がある」という考えが存在するからです。
私たちの中古車販売のクオリティ維持は、結局私たち「スタッフの目」が大変重要であることはもちろん、「お客様に代わって探しているんだ!」と言う気持ちがと~ても大切なんです。















