エンジンオイルのお話
エンジンの中にはオイルが入っています。その名は「エンジンオイル」。 ……ってそのまんまですね(笑)。このオイルは定期的な交換が必要です。
そんなのは知ってるよ!という方も、ちょっとつき合ってくださいね。 結構知らない面白い話しがありますから!!
■ 劣化の仕組み ■
エンジンオイルは「ベースオイル」と言うオイルに、 その性能を補う為のいろんな添加剤を混ぜて作ります。 添加剤の種類は 少なくとも10種類くらいは使用されているそうです。 エンジンオイルは「ベースオイル」にこの「添加剤」を加えた形で販売されていますね。 「添加剤」だけで売られていることもありますけど、 「ベースオイル」だけを売っているのはさすがに見たこと無いと思います。
"エンジンオイルが劣化した"と感じることができる感覚が鋭い方もいらっしゃいます。 この場合ベースオイルの劣化も当然ありますが、 むしろ「添加剤」の劣化によりフィーリングが悪化すると考えていいでしょう。
オイル劣化のの代名詞「粘度の低下」も、 金属と金属の間で仕事をするエンジンオイルの中の 「添加剤」の分子が細かく切り刻まれてしまったことで分子通しの結びつきが弱くなっておこるのです。
■ 交換しないとどーなるの? ■
ご存じのとおり、エンジンオイルは金属と金属の間でサンドイッチされながら、 お互いの金属を接触させないような仕事をしています。 これがエンジンオイルの役目のひとつ「潤滑」です。 オイルの状態が完璧ならば「潤滑」はパーフェクトに行われて金属の摩耗は100%おこりません。 でも、オイルは劣化します。 分子は小さくなると先に書きましたが、間にサンドイッチされるオイルの粘度が低くなれば、 金属と金属同士が接触し始めます。 「摩擦」が上がるのです。これがフィーリング悪化の一番の原因であり、 エンジン自体のパワーダウンの原因になります。 摩擦によりそれぞれの部品の形状が変わればその性能は新車の時には戻りません。 当然燃費も落ちます。力が無くなります。
怖いですねぇ・・・・。ほら交換したくなったでしょ?(笑)
その他にも冷却、密封、防錆、洗浄分散など潤滑と併せて 「エンジンオイルの五大作用」と呼ばれてるんですよ。
他にも劣化したオイルの使用を続けていると、 オイルシールやパッキン等を腐食してオイルのにじみ洩れにつながったりします。 交換しないことになんもメリットはありません。
■ ホントにあった怖い話~「交換する事を知らない」 ■
「車はガソリンだけを入れていれば走る。」と思っている方って実はまだまだ凄くいるんです。 もちろんエンジンオイルなんて交換したこともありません。
ある日お子様連れの奥様が来店されました。 走っていたらメーター内で何かのランプが点灯したそうです。 「??」と思いながらしばらく走っていましたが、 さすがにちょっと心配だったので、そこにあったタイヤ屋さんに入りました。 そこがうちでした。
さて早速点検。点灯しているのはやはり「油圧警告灯」です。
こんなふうに魔法のランプみたいな形をしている警告灯です。このマークが付いたら「オイル交換する」と勘違いしている方がたまにいらっしゃいますが、これは「油圧が不足」しているというサインでして、大体は「オイルが少ない」場合にでます。どちらにしても「警告灯」なんで相当やばい状態なんです! この車もオイルを見たら全然入っていませんでした。
新車で購入して4年。 最初の3年目の車検は安いと言うのでガソリンスタンドのユーザー車検代行。 もちろん通すだけで整備はしてません。 4年間一度もエンジンオイルを交換していないそうです。 そりゃそうですよね。旦那様も奥様も「エンジンオイル」と言う物を知らないんですから。 距離は4万キロ弱。エンジンに良いわけがありません。 幸い焼き付くまで行きませんでしたが、 スラッジナイザーと言う特殊な機械でエンジン内と徹底的に洗浄してエンジンオイルを交換しました。
お客様がNEXTを出てから30分後。電話がかかってきまして……
「すごく車が調子いいの! アクセルをちょっと踏んだだけでぐんぐん進んで怖いぐらい! ありがとうございます!!」
そりゃそーだよ。奥様。くたくただったもの。。。。エンジンオイルを交換して、こんなに感謝されたの初めてです(笑)。
■ ホントにあった怖い話~「減ったら足せばいいと思っている」 ■
「その1」のお客様は交換したからまだ良いです。 警告灯の意味は知っている。で、点灯したらオイルを足す。 それをひたすら10万キロ繰り返した車が有りました。
タイヤ交換でNEXTにご来店いただいたお客様。 ヘッドカバー(エンジンの上のほうね)からオイルが文字通り「ダー、ダー」漏れているので、 さすがに修理をお勧めしました。
オイル漏れを修理するのにヘッドカバーを外します。 そうするとエンジンの中身が見えるのですが……、
「なんじゃこりゃ!!!!!!」でした。 スラッジというオイルの燃えカスがエンジン内部の部品と言う部品に文字通り”こんもり”とこびり付いているのです。
ちなみに違うエンジンですが、普通の綺麗なエンジンはこれ↓
綺麗なもんでしょ?
アップでもっと見てみます?
こんな。
こんな。
チョコレートみたいですね(爆)。これで調子が良いわけがない……。
何故こんなになってしまったか?ということですが、 先ほどエンジンオイルの役目の中に「洗浄分散作用」があると書きました。 エンジン内部ではガソリンが燃えていますので、 必ず「炭(カーボンと呼ばれます。)」が出来てしまいます。 それが「スラッジ」と呼ばれる廃棄物の主成分なんです。 オイルはそれを洗浄する役目があるのです。
しばらく使い込んだエンジンオイルは交換しますね。 この時オイルに取り込まれた「スラッジカーボン」 は一緒に排出されるからエンジン内に残ることはありません。
オイルが減る原因は大きく二つあります。ひとつは蒸発。ひとつは燃焼です。 このとき「スラッジカーボン」は一緒に減りません。 オイルの成分だけが減り、スラッジは残る。 オイルが減ったからと言ってオイルを足しても、 スラッジは排出されていませんからエンジンの中に残っていますよね。 そして足したオイルもスラッジカーボンを生成しながら仕事をしているので、 どんどん溜まっていく一方です。そして最終段階がこれなんです。
お願いですから定期的にエンジンオイル交換して下さい!(笑)
後日談)この車、結局エンジンダメでした。以上(笑)
・・・・・笑い事じゃないですね。
■ ホントにあった怖い話~「交換しないでスポーツ走行。そして結末」 ■
当然ですけどね。 サーキットとかのスポーツ走行って凄くエンジンに負担があるわけですよね。 どれぐらい負担があるかと言うとまあ「倍」はあると思って良いでしょうね。
エンジンオイルの交換距離数って何キロですか? 普通は3,000km~5,000kmっていうでしょ? スポーツ走行している車はエンジン酷使してますから、その半分が目安です。 そう2,500km以上走っちゃダメって事です。良いですか? 自分の車だけは大丈夫って思っちゃダメですよ。そんなこと思っていると……
エンジンブローします。 コンロッドが折れてエンジンブロックを突き破りました。 車の持ち主は僕です。ちなみに壊したのは金目店の店長です(爆)。えー修理に100万かかりました。
ちなみにこういう話ってサーキット走行では珍しく無いですよ。みなさん気をつけましょうね!
■ 交換のタイミングと当店の交換方法 ■
さて、交換の頻度ですが何を基準にしますか?一般的な目安は走行距離でしょう。 「3,000km~5,000km」っていわれますよね。普通に走っているなら、これで大丈夫。
でもこれでは「3,000km」なのか「5,000km」なのか判らないですよね。 で、使用状況別に目安を出しておきます。一概にこれ!とは言えませんが参考にして下さい。
軽自動車 = 3,000km小さいエンジンで高馬力の軽自動車。また馬力が無い車はエンジンを回し気味。結構過酷です。
お買い物車 = 4,000km 「距離乗らないから」……だからこまめに交換して下さい。 エンジンかけたり、止めたりを頻繁に繰り返すお買い物車は思ったよりもオイルの劣化が激しいのです。
通勤車(高速使用) = 5,000km 高速道路は予想に反してエンジンには条件が良いのです。だから5,000kmごとで大丈夫。
通勤車(渋滞が主) = 3,000km渋滞や止まったままでのエンジンかけっぱなし。 風が当たらず冷却が凄く厳しいのです。 熱が上がればエンジンオイルの劣化も早い。こまめな交換が必要です!
純正の説明書にはターボ車で「5000kmもしくは半年」。普通のエンジンで「10000kmもしくは1年」が交換の目安になっていますが、こんなの正直に守っていたらやばいです。 なんせディーラのメカさんが「純正指定距離じゃやばいですよ」と言うんですから間違いないです(笑)
当店の作業の中身
当店の作業は全車ドレンボルトからの「下抜き」です。 ちなみにこれを「当店のこだわり」とは言いません。なぜなら上抜きは全部抜くには時間がかかるから、めんどくさいので下抜きにしているだけです。だからエンジンオイルは工賃無料!
また別料金になりますがオイルの漏れ止めのドレンパッキンを必ず交換し(105円)、 トルクレンチで締め付けして、 最後に確認のため作業者以外のスタッフが最終確認をして確実な作業を提供いたします。 エンジンオイル交換は「オイルを販売するのではなく、作業を販売している。」 というNEXTのちょっとした心意気を是非おためし下さい!















