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ヨコハマ・ブリヂストン・ダンロップのスポーツタイヤの違い

ここでは、技術の進歩によりそれこそ昔のレースタイヤ並のグリップを誇る各メーカーの「スポーツタイヤ」の違いと選び方について書いてみようと思います。

ここで言う”スポーツタイヤ”とは??

「スポーツタイヤ」と言うと、何ともわかりにくい分類ですが、乗り心地重視のセダンタイヤやワゴン用タイヤとは違い、ともかく「グリップ」などの運動性能に重点を置いたタイヤだと思ってください。現在日本の主要3メーカーで

●ADVAN・ネオバ(ヨコハマ)

●POTENZA・RE01R(ブリヂストン)

●DIREZZA・Z1(ダンロップ)

と言うハイグリップスポーツタイヤがあります。最初にも書きましたが、この3つのタイヤはそれこそ一時期のレース用のタイヤよりも総合バランスが良い上に強大なグリップを誇るという、何ともすごい事になっておりまして、こんなグリップするタイヤが「一般公道用」で使われてもいいのかい。おいおい・・・って、どーしても古き良き(?)時代を知るおじさま(←ぼくね)は思ってしまうわけです。ハイ。

良くお客さまに「僕はどのタイヤを使えばいいですか?」と聞かれます。「こればっかりは好きずきがありまして・・・」と言うと普通のタイヤ屋さんっぽすぎるので、あくまでも私の個人的な見解でこの3つのタイヤの性能の違いを書いてみますね。

強大なグリップの元祖!ADVAN・NEOVA(AD07)

ヨコハマタイヤのハイグリップスポーツタイヤの最高峰ADVAN・NEOVA。これ以上グリップしたらレース用のタイヤだろーが!ってぐらいです。

なぜこのタイヤを一番最初に紹介するか?と言うと、今のストリートスポーツタイヤのグリップ競争を一番最初に仕掛けたタイヤがこのNEOVAだからです。レース色を売りにするメーカーの威信をかけたタイヤと言えるでしょう。

3つのタイヤの中でこのADVANが一番グリップします。またコーナーリング中のコントロール性も良く、雨、ドライ共に抜群の性能を持ちます。単に(と言ったら変ですが)速くを安全に走りたい!と言うなら確実にNEOVAでしょうね。

この中で一番最初に出たのに、いまだ最強の座を明け渡していないのは訳があります。それは「ライフを無視した(かと思われるほどの)コンパウンドの柔らかさ」のおかげです。つまり、すごく減る(笑。しかも残溝半分を超えると急激にグリップが低くなります。だから、使える(おいしい)期間が短いんです。それとこれはパターンか?コンパウンドか?原因はわかりませんが、連続走行の熱によるグリップダウンも他のタイヤより早いですね。グリップが良い分発熱が早いのが原因だと思われますが。

特に発売当時は初期のグリップ力と中間を超えた性能落ちが顕著でした。最近少し改良されたような感じがしますね。デビュー当時のものすごいグリップ感がちょっと落ちたような気がします。その代わり中間域を超えた所からの性能落ちの度合いが少なくなったような・・・。

それでも、やはりスポーツ走行には「グリップするタイヤ」ほどの決定的な安心感はありません。その性能が人気の秘密でしょうね!

総合バランスはさすが!POTENZA・RE01R

NEOVAの大ヒットにブリヂストンが追従して出てきたのがこの「POTENZA・RE01R」です。ブリヂストンはここのところ「ファミリー」「乗り心地」を重視したイメージ戦略を狙っていますが、このRE01Rは日本最大のタイヤメーカーであるブリヂストンのスポーツタイヤに対するコンセプトが詰まっています。

まず、絶対グリップはNEOVAにゆずるとして、このタイヤの良いところは、「縦のグリップ」です、つまりブレーキと加速時のグリップ力が良いのです。また連続走行時の熱だれもNEOVAより遅く、連続走行向きだと言えるでしょう。NEOVAが「1本勝負」のジムカーナやサーキットタイムトライアル向きであるとしたら、RE01Rはサーキット走行やワインディングでの安定した高速走行に適しています。

また、減ってもグリップ力が低下しないように作られていますので、NEOVAの弱点を突いてきたと言う感じですね。

このタイヤに問題があるとしたら、ハンドルを沢山切ったときの「グリップ抜け」だと思います。これは現在のブリヂストンのタイヤに総合的に言えることですが、たとえばヘアピンカーブなどでハンドルを「もうひと切り!」すると、ダー!っとグリップを失ってしまうのです。またそのような状況ではショルダー部のブロック欠けが発生するなど、いわゆる「ハンドルこじった下手くそ走り」への対応度はとっても低い高飛車なタイヤですね(笑。そういう点ではドライバーを試すタイヤとも言えます。

ただし、そういうタイヤが悪いか?と言うと「失敗」と「成功」がわかりやすいのでドライバーとしては成長しやすい。

ブリヂストン特有のステアリングの中立位置でのステアレスポンスはとてもキビキビしていますので、そのあたりも含めて「ブリヂストン好き」に納得の仕上がりでしょう。

満を持して発売??DIREZZA・Z1

トップ2社のスポーツタイヤ競争を静観したダンロップが満を持して発売した「Z1」。D1ドライバーののむけんがDZ101から履き替えて「グリップしすぎてドリフトが止まる」と言わせたハイグリップタイヤですが・・・・・。

このタイヤの良いところはRE01Rをさらに上回る熱だれの遅さとロングライフです。スポーツタイヤが減りの早さを無視してハイグリップになっていく中で、Z1は一発のグリップは無いが、連続スポーツ走行をこなしても、性能が著しく変化しないと言う、それこそ「タイヤに求められる基本性能」を十分満たした、基本性能タイヤと言えるでしょう。

悪い点は「熱だれ策」を重視しすぎたのか?冷えた路面やウエット路面でのタイヤが暖まるまでのグリップ力の低さ!です。冬にこのタイヤでサーキット走行をする方は3周は気をつけた方が良いです。マジで危ない(笑

しかし、3周目ぐらいからはグリップ的にもNEOVAやRE01Rにひけをとらないレベルになります。その後ずーっと同じ感じで走ることができる。

ジムカーナのような「走り出してすぐのタイムアタック」をしないのであれば、Z1は3種類の中で一番安定した状態で溝が少なくなるまで走り続けることができるでしょう。

普段は一般道路を重視して、たまの休みにサーキット走行と言うのであれば、このZ1が一番のお勧めタイヤだと思います!